講演のご依頼はこちら>>

【ヤル気倍増②】社員教育に「大人の夢」を取り入れよう②

前回は、ヤル気倍増①と言うことで、社員教育に大人の夢を取り入れることを提案いたしました。

メンバーの一人ひとりが大人の夢をデザインすることができれば、生産性も売上も上がるからです。

実際に、私も人生のどん底の時までは、大人の夢なんてありませんでした。そんな私が、大人の夢を描くことで人生の流れが大きく変わった話をお伝えさせていただきます。


小峠の「大人の夢」が見つかった瞬間とは?

バイトすら満足に続かなかった私でしたが、人生のどん底の時、たまたま学習塾で事務のアルバイトをすることになりました。その偶然が、人生の流れを大きく変えることになります。

個人経営の小さな塾でしたが、そこの代表は自ら古典と英語の講師として教壇にも立っていました。私は、まずその人のライフスタイルに憧れを抱いたのです。

授業開始が17時なので、塾にはいつも16時くらいにくる。
朝は、好きな時にいつも起きるらしい。
服装も自由。
授業も面白く、深く、分かりやすく生徒からの信頼もあつい。

何よりも毎日楽しそうに仕事をしている姿に衝撃を受けました。その人は、飲むのも好きなので、夜は飲みたい時に自由に飲みに行ってました。

「仕事=地獄」としか思っていなかった私ですが、「仕事=生きがい」という人に初めて出会ったのです。

そんな姿に憧れの気持ちを抱くようになった私は、どうすれば私もその代表みたいになれるのか?その秘訣を聞いてみました。

「私もこの仕事をして20年近くになりますが、とにかく毎日もっと良い授業ができるようになりたい。もっと生徒たちの心を動かすような授業をしたいと思っています。日々の業務を通じて、もっと上手くなりたいと思えるものがあるのは、私にとって幸せなことなのかも知れません。」

「20年前からずっと、目の前の生徒にとって日本一の講師になるという目標は掲げて授業に取り組んでいます。」

その言葉を聞いた時に、自分の中でピンとくるものがありました。

その代表は、「目の前の生徒にとって日本一の講師になる」という大人の夢をデザインして、それを叶えるために自分で立てた小さな目標を一つずつ叶えていくことで、理想の人生を実現したのです。

もちろん、当時は今のようにそのことを言語化できていたわけではありません。ただ、自分が上手くなりたいものと、5年〜10年後どうなっていたかをデザインすることが大事なんだなーと目から鱗が落ちる思いでした。


人生で初めて「もっと上手くなりたいもの」が見つかった

その憧れの人との出会いのおかげで、「僕も30歳までには自分の塾を持ちたい」という大人の夢が見つかったのです。そうなると、その実現のために達成するべき自分目標が自然と見つかりました。

分かりやすくて面白い授業をするスキル

人の心に影響を与えられるコミュニケーション能力

効率的にスマートに成績を上げるにはどうしたら良いのか?

生徒が自然と集まる口コミを起こすにはどうすれば良い?

そのために、バイトも含めて個別塾から大手進学塾、予備校まで必要とされるところで業務をさせていただきましたが、その業務が全て、大人の夢に実現な必要なことだと思って働けるようになりました。

それまでの私は、目的もなくダラダラと過ごして、日々仲間と「ふざける」ことが人生の喜びだと思っていました。しかし、大人の夢が見つかったことで、本当の意味での仕事を「楽しむ」感覚を掴むことができたのです。

「楽しむ」と「ふざける」の違いは以前こちらに記載したのでご覧ください。

大人の夢を掲げて、自分目標を持って働くことは、決して自己中心的な考え方では全くなく、むしろそのおかげで、組織やクライアントにも貢献できるようになりました。


自分 会社 クライアントの WIN WIN WINの関係になった

自分でデザインした大人の夢を追いかけることで、自分目標ができる。それを達成するために、目の前の仕事に全力で取り組むようになる。それが、自分のためだけなく、会社のためにもなり、クライアントのためにもなるという好循環が生まれました。

その後、教育ベンチャー企業に就職した私は、そこで新規開校した「個別塾」の教室長を任されることになりました。

その時の私は、予備校講師になって授業が上手くなりたいと思っていたので、塾の運営がメインである教室長という役職は、自分が心からやりたいことではありませんでした。

しかし、全ての経験は意味があると思い、その業務も本気で取り組みました。

その結果、1年半で生徒数は、10人から120人になり、売上も10倍以上になりました。当時いただいていた自分の給料の10倍の売上は毎月達成していました。会社でも一番大きな教室を作ることができたのです。

そうなると、職場でも同僚や上司が敬意を持って接してくれるようになりますし、クライアントからは感謝の声をたくさんいただけるようになります。

周りから認められることでますます仕事が楽しくなり、「仕事=地獄」と言う私の脳のマイナスの自動思考が、「仕事=楽しい」というプラスの自動思考に完全に上書きされたのです。

やはり、どんな生き方をしても仕事は、人生の大半を占めますから、その仕事の時間が楽しいと感じられるようになって、QOL(Quality Of Life )は劇的に上がりました。


大人の夢が見つかったことから派生した、私のこの進化の歴史は、私だけに起こる特別なものでなく、誰にとっても普遍的なことなのです。

それは、モチベーション理論からも解き明かすことができます。次回は、ヤル気と成長の4STEPについて解説します。

ーー続くーー


このブログは、

AI時代を生き抜く「自立型人材」を育成する
という私の信念を基に掲載しています。

一人でも多くの人が人間関係や自己実現の悩みが解消されることを願っています!

いつもシェアありがとうございます!