前回の投稿では、成長のメカニズムPart3ということで、
「心が変わるためにはエネルギーの充満が必要だ」
ということをお伝えしました。
この「エネルギー」という視点、これからの子育てや教育、ビジネスの結果を左右する大きな鍵になると私は信じています。
特に最近、いろいろな学校や企業さんで、似たような課題を抱えていることに気づきました。
「昔の生徒に比べて元気がないように感じる」
「反抗をすることはないけど、何を考えているのかよく分からない」
意見を求めても「特にありません」と答えることが多い
「社内プロジェクトに、誰も参加しないですし、指名しても消極的でして」
「気にかけているつもりでも、気づけばすぐに退職してしまう」
これらの課題の根本の要因には、人のエネルギー不足にあるのではと考えるようになりました。
本日は、そこの部分を深掘りして考えてみます。
人のエネルギーを奪う罠に溢れる現代社会
そもそも、現代社会は人のエネルギーを奪う罠に溢れています。
常にネットに接続される環境での、大量の情報に晒されるストレスや不安の増大。
SNSを通じて他人の生活を常に目にすることで、自己否定に繋がるリスク。
テクノロジーや社会の急速な変化に適応することへのプレッシャー。
テクノロジーによる雇用の変化や経済的不確実性による未来への不安など。
エネルギーを奪う仕掛けは、日常に転がっています。
何気なくYoutubeをみていても、
〇〇の仕事の地獄の1日を紹介します
結婚して不幸になった人の体験談紹介します
みたいなサムネがオススメに急に上がってきたりします。
私は、エネルギーを下げないためにそのような動画は極力みないようにしているのですが、
そういう動画や情報を浴び続けると、自然とエネルギー奪われてしまいますよね。
現代社会では、何も対策せずに生活をしていると、人のエネルギーはジワジワと蝕まれてしまうのです。
AI時代は個々の「市場価値」を高めないと生きづらくなる
仕事は仕事、プライベートはプライベートと割り切る。仕事は最低限でOK。誰かのために頑張るなんて綺麗事で、自分のためだけに頑張る。
一見、今の時代にあった合理的でスマートなような考え方に感じます。
しかし、その考え方には落とし穴があります。
最低限の仕事を積み重ねても、自分の「市場価値」は高まらないので、AIに簡単に仕事を奪われるリスクがあるからです。
これからの社会では間違いなく、主体性や利他の精神、創造性などが高い人材が求められます。
単純労働は、間違いなく機械にその仕事を奪われていくでしょう。
その時に、ヤバイと思って自分の生き方を変えようと思ってもなかなか厳しいものです。
今まで、省エネモードで仕事をするのが癖になっている状態で、その癖から抜けるのに膨大なエネルギーが入ります。
シンプルに加齢と共に「エネルギー」が低下するので、年齢を重ねてから奮起をしようとしても、その熱量を維持することは困難になります。
「アイスバーグの成長」に意識を向けてAI時代を軽やかに生き抜こう
成長のメカニズムについて、4回に分けてお伝えしてきました。
まとめると、
成長とは、「スキル」「セルフイメージ(心)、「エネルギー(体)」これら全体をバランスよく大きくしていくこと。
下の土台がしっかりしていないと、上の土台は固まらない。(エネルギーが充満していなと心は変わらない)
これからのAI時代の人材育成においては、エネルギーに目を向けることが大切になる。
ブログの最初にこのテーマを取り上げたのは、この図を意識するだけで、人の成長を加速させるツボを掴めるようになるからです。
伸び悩む相手の課題の根本原因に直接アプローチできるようになります。
例えば、営業が上手くいかない時、
単に「クロージング力」などのスキル不足なのか?
「自分には営業は向いていない」と思うセルフイメージ(心)に課題があるのか?
マイナスな状況に心が沈み「エネルギー」が不足しているのか?
上手くいかない状況を適切に分析することで、適切な対策を取ることができます。
自分自身の成長のためだけでなく、子育てや教育の現場、社員教育にてぜひ取り入れてみてください。
PS
職種や年齢に関わらず、成果をあげている方を分析していくと、必ずと言っていいほど「エネルギー」が下がらない工夫をしています。
その工夫の一つとして、キツイ状況や困難な状況に陥っても「自己否定をしない」ことが習慣になっています。
「自己否定の沼」にハマしまい、それが癖になるとエネルギーが落ちてしまうからです。
私の講演会では、そんな人達の習慣や考え方、私自身の経験と研究をベースにして
どうすれば自己否定の沼から抜け出すことができるのか?その実践例として、25のアクションをお伝えしています。
日本全国、一つでも多くの現場に伺って、出会った人のエネルギーを高められるように
そして、その人たちの人生の流れを変えるきっかけになれるように、日々精進していきます。