前回の投稿では、成長のメカニズムと言うことで、アイスバーグ理論についてお伝えしました。
スキルを教えるだけでは、なぜ人は伸び悩んでしまうのか?
本日は、その続きとして、スキルを身につけて持続的に成果を上げるには
「セルフイメージ(心)」がなぜ大切なのか?
についてお伝えしていきます。
スキルを身につけるためにセルフイメージの土台が欠かせない
行動を通えようとしても、心(潜在意識)が変わらないと人は変わることができません。
これはもう教育の現場や人材育成の現場にいると、嫌というほど目の当たりにします。
例えば、中高生になると
「ゲームばっかりしてないで、勉強しなさい」
と親から言われても、心に届かないと勉強するという行動は起こしません。
また、営業の世界でも
「絶対に目標達成しろよ」
と言う圧をかけることで、部下も表面上は
「頑張ります」
「目標達成します」
と口にするはずです。
しかし、心の中で
「こんな高い商品売れるわけないよ」
「担当しているエリアが悪いから無理だよ」
「こんな高い目標達成できるわけない」
というイメージが強いと、その営業マンはやっぱり目標達成することができません。
心が変われば、行動は勝手に変わる
逆に言うと、心が変わりさえすれば、行動は勝手に変わります。
例えば、大学受験でも「自分は合格できる」というセルフイメージさえあれば、自然と目標達成に向けた行動をします。
なので、受験サポートの肝は、どれだけ相手のセルフイメージを変えることができるか?授業、コンサル、コーチングでも受験指導の本質はそこにあると思います。
「自分と同じくらいの学力の先輩が現役でMARCHに受かったから、自分もいける」
「今は偏差値40代だけど、この先生の授業を受けて課題をこなせば偏差値60いけるな」
「自分は頭悪いと思ってたけど、そんなことないやん。今までやり方が悪かっただけや」
私の経験でも、セルフイメージを変えるサポートができたなと感じるお子様は、英語の偏差値20や30余裕で上がります。
営業マンの場合でも「売れる営業マン」になるためにまず必要なことは
「商品が売れるイメージ」
「クライアント様が喜ぶ姿」
を心から描くことが、何よりも大切になります。
いくら小手先のコミュニケーションのテクニックを使っても、そこがブレていると絶対に売れません。
例えば、相槌、オーム返し、感嘆、「はひふへほ」のリアクションなどの対話のテクニック。
営業のより具体的なスキルで言うと、二者択一話法、イエスバット法、質問話法、推定承諾話法からクロージングまで、
心を抜きにしてスキルだけに頼ると、逆効果になってしまいます。
実際に、皆様もそういう営業をされて、内心うんざりした経験あるのではないでしょうか?
目標達成・自己実現の鉄則の1つは、
「心(潜在意識)が変われば
行動は勝手に変わる」
心が変わりさえすれば、
望む未来を引き寄せられる。
自己実現ができる。
努力が継続できるようになる。
自分に自信が持てる。
人間関係にも恵まる。
自分なりの幸せを掴める。
人生のポジティブループが始まります!
どうすれば英語ができるようになりますか?
英語指導のプロとして、私もよくいろんな方から
「どうすれば英語ができるようになりますか?」
と言う質問を受けることがあります。
その質問に対して、一言で答えるなら
「英語に対してプラスのイメージを持てるどうかで決まる」
といつも答えているのも、これが理由です。
英語学習が続かないと言うのは、多くの人の悩みだと思いますが
「単語の暗記は辛い」
「リスニングしていても楽しくない」
「頑張っても英語ができるイメージが湧かない」
このようなイメージに囚われていると、英語学習を継続することができません。
「英語は嫌いでも、人として好きな先生から習う」
「4技能(スピーキング、リスニング、リーディング、ライティング)まだ抵抗がないものから上達を目指す」
「TOEICなどを活用して、数字が伸びるのをゲーム感覚で楽しむ」
なんとかして、まずは英語が面白くないと言うイメージを変えることが、英語力向上の第一歩になります。
子育てで言うと、どんな教材を与えるか?どんな塾に入れるか?何をさせるかよりも、英語が得意なお子様を育てたいと願うなら
とにかく英語を好きにさせること!そこだけに集中して、お子様と接することが大切です!
人のセルフイメージ(心)はどのような時に変わるのか?
心が変われば人生変わる。そのことは理解できた。
でも、そうは言っても実生活に活かすには
「どうすれば、あの子(人)の心は変わるの?」
ここが大事なポイントですよね。
この点、私も本当に悩みました。
あの手この手を尽くしても、相手のセルフイメージが変わらないと、本当にスキルは身に付かなし、結果も出ません。
受験で言うと、何十万円とお金を投資しても、思うように偏差値が上がらない。
映像授業に、個別塾に、集団塾に家庭教師。手段を変えても、結果が出ません。
私自身も家庭教師としてある高3の受験生と向き合った時、この恐ろしさを痛感しました。
本人の希望が「関関同立くらいは行きたい」と言うので、現状と残り時間から逆算して、カリキュラムを組みました。
それを毎日やる量に落とし込んで、やることを明確にしました。
一人では継続できないから、毎日ラインのサポートをして課題のチェックすることを約束しました。
しかし、、、
基本的には、課題チェックのラインは既読スルーされます。
さらに約束したので毎日ラインをすると
「毎日課題のことLINEされたら、心休まる時がないから、ストレスになる。無理」
とキレられたこともあります。
よく親御様から
「先生!うちの子、本当にやる気ないんで宿題ガンガン出して、ドンドン勉強やらせてください」
と言われるのですが、
「勉強ダリー」
と言うセルフイメージでは、その解決策は通用しません。
結局、どれだけ量をこなしても投げやりなので、成績UPに繋がらないのです。
百歩譲って、定期テストは丸暗記でなんとかなっても、思考力や高速の情報処理を問われる受験では全く通用しません。
何よりも厄介なのが、そんなに勉強嫌いで、受験勉強やりたくないなら、それ以外の得意なことを伸ばしてキャリア切り拓いたらええやん
と毎回思うのですが、そう言う子ほど、勉強を捨てる勇気もなかったりします。
私の教育者としてのキャリアの特徴として、実際の教育やビジネスの現場で多くの「心が動きにくい人」と本気で向き合ってきたことです。
そんな彼らとの日々の中でやっと根本的な理由に気づいたのです。
心変わりしない彼らに不足しているもの。
それは、「エネルギー」でした。
次回は、成長のメカニズムのまとめとして、「エネルギー」について考察していきます。
ーー続くーー
このブログは、
AI時代を生き抜く「自立型人材」を育成する
という私の信念を基に掲載しています。
今日もどこかで頑張る「誰か」の
後押しになること願っています!