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“成長のメカニズム”〜どうすれば人は成長するのか?〜③

前回の投稿では、成長のメカニズムPart2ということで、

「心(潜在意識)が変われば行動は勝手に変わる」

ということをお伝えしました。

しかし、人材育成の何が難しいかといえば、人の「心」はなかなか変わらないということです。

本日は、その原因の深掘りとして、アイスバーグ理論の4段目。

「エネルギー(体)」

について考察していきます。


「心が変わらない」人の共通点は「エネルギーの枯渇」

「エネルギー」とは言い換えれば、一人ひとりの「充電量」です。

例えばスマホであれば「〇〇%」というように充電量(残量)が表示されますね。この充電量が残り3%くらいの時に、「新しいアプリを立ち上げ使用する」とすぐに充電切れになります。

これと人間は同じ仕組みです。

もちろん人間には「残り何%」という表示機能はありませんが、充電量が減ってくる(=エネルギーが減ってくる)と、新しいことを取り入れることができません。(充電切れのリスクのため)

「心を変える」とは、何らかの形で新しい習慣や行動、考え方を取り入れることを意味しますから、

充電不足(エネルギー不足)の状態では、人は心を動かすことができないのです。

もちろん、何かに挑戦しようと行動することもできません。

人間の場合充電不足になると、

疲れが出る
何事もめんどくさくなる
自己管理ができなくなるなど、

様々なシグナルを出し表面的に知らせてくれます。

それらのシグナルをキャッチして、エネルギーを高めることができれば良いのですが、そのまま放置すると、エネルギーが枯渇してしまいます。(充電切れ)

その状態がずっと続くと「うつ病」にも繋がってしまいますし、そこまでいかなくても、今のままでは良くないと分かっていても変われない自分を選択します。


人のエネルギーが枯渇してしまう7つの理由

メンタルの研究と教育やビジネスの現場での経験から、エネルギーが枯渇していく理由を7つ発見しました。

その7つをまずは箇条書きしてみます。

1、自己否定の癖によるマイナスの自動思考(無力感)

2、スマホ・ゲームなどへの依存症

3、加齢(年齢と共にエネルギーは落ちる)

4、性格(人生の理想が高い・自意識過剰型)

5、自分の苦手なことをやっている(やらされている)

6、毒勉(目的のない勉強をやり続ける)

7、両親への恨み(頑張らないことで復讐をする)

どの症状も軽度から重度まであります。

重度の状態になると人生を破壊するリスクがあるということは、必ず知っておいてもらいたいことです。

今後の私のブログでは、この7つの理由も掘り下げていく予定です。


「エネルギー」を意識すれば、教育・ビジネスが変わる

子育てやビジネスで、主体性を持った人材を育てる第一歩は

「どうすれば相手のエネルギーが高まるか?」

について、日々リーダーや親が意識することから始まります。

そうすれば、必ずその家庭や組織にプラスの変化が生まれます。

例えば、子育ての現場だと

「目先の成績や偏差値ばかり気にして、目的もなく勉強を押し付けて子供のエネルギーを奪っていないかな?」

と気にかけてあげる。

ビジネスの現場では、

「チームのメンバーのエネルギーが高まるシステムや環境を整えているか?」

「リーダーとして、部下のエネルギーが高まる接し方が日々できているか?そのために何かできることはないか?」

と意識を向けてみる。

そうした個人の小さな一歩が長期的に家庭や組織を良くしていく大きな一歩に繋がります。

もちろん、相手のエネルギーを高めるためには、まずは自分のエネルギーが高く余裕あることが大前提です。

私も自戒を込めて書き記しますが、まずは自分のエネルギーが枯渇しないように。日々の生活を工夫して丁寧に生きることが大切になります。

私は、講演会でもコーチングでも研修でも、出会った人の「エネルギー」が高まるようにすることは必ず心がけています。

これだけノウハウも成功のレシピも蓄積されている現代社会。みんなが、自己実現していてもおかしくありません。

ただ、現実問題として、そうなっていないのは個々のエネルギー問題があるからだと私は確信しています。

特にこれからのAI時代を生き抜くために、人に求められる役割として、このエネルギーという視点は欠かせません。

次回は、その点について深掘りしていきます。

ーー続くーー


このブログは、

AI時代を生き抜く「自立型人材」を育成する

という私の信念を基に掲載しています。

今日もどこかで頑張る「誰か」の
後押しになること願っています!

いつもシェアありがとうございます!