前回の投稿では、毒勉とは何か?と言うことで
間違った勉強をさせたり、間違った勉強との向き合い方を続けることで
お子様の持っている本来の才能や潜在能力が発揮できなくなる
その結果、
お子様の自己肯定感が下がり
生きる力が失われていく
ことについてお伝えをしました。
前回の内容の詳細はこちらから
今日は、私が実際に、保護者様のお悩み相談として聞いてきた内容や、学習指導をしていく中で経験した
「毒勉」の状態になるとどうなるのか?
について具体的な現象をお伝えします。
① 勉強に取り組む姿勢
② メンタル的な「負の現象」
③ 将来のキャリアに及ぼす負の影響
この3つのカテゴリーに分類することができます。
① 勉強に取り組む姿勢
・怒られたくないから勉強している感だけ出す
・「勉強しなさい」といくら声かけをしてもやらない
・やり始めるのはいつも直前で、夜遅くに「作業」を開始。
・最悪徹夜で仕上げるので生活リズムが崩れる
・夜型の生活リズムになり、授業中に集中できなくなる
・「どうすればもっと良い点数が取れるか?」
「なぜこの問題に取り組んでいるのか?」
「なぜこれを暗記しているのか?」
という、本質や目的を考える習慣がなくなる。
・その結果、工夫・改善をしなくなる。
・勉強=めんどくさい作業・義務 という固定観念が身につき、ますます勉強嫌いになる
・やっつけの勉強なので、定期テストの点数はドンドン下がる
・模試や実力テストはもっと成績が下がる
・「ゲーム依存」「スマホ依存」に繋がり、途方も無い親子喧嘩が勃発する
② メンタル的な「負の現象」
・自己肯定感がドンドン下がり、自信がなくなる
・自分を責める癖がつき、いつもイライラする
・両親といつも喧嘩になる
→ 特にお母さんへの攻撃は強烈な場合が多い
・人生のワクワク感が感じられなくなる
・目標や夢という言葉を聞くだけで拒絶するようになる
・他責思考になり「素直さ」がなくなる
・勉強だけでなく「学ぶこと」が嫌いになる
・とにかくとにかく「楽」をしたいと言う安楽思考に陥る
③ 将来のキャリアに及ぼす負の影響
・そんなに勉強が嫌いでも勉強を「辞める」決断ができない
・なぜか「大学進学」以外のキャリアを受け入れられない
・小学校の時は「勉強できた」という過去のプライドに囚われて、今の自分の現状やメンタルを素直に受け入れられない
・勉強以外のことも「ひたむき」に取り組めなくなる
・勉強以外のことでも、挑戦する勇気がなくなる
僕は、塾業界や受験産業にも関わっていますが、学歴主義でもなければ、とにかく勉強することが、大切という価値観は一切ありません。
しかし、この「毒勉」については、本当に子供達の将来の可能性を奪うリスクとして認識しています。
ただ勉強しなかったり、できないことは全く問題ではない。
でも、それを拗らせて、自己肯定感が下がり、何かに挑戦する好奇心も勇気もなくなり、生きる力が著しく低下することは、人生のリスクになります。
だからこそ、一人でも多くの人に「毒勉」の恐ろしさについて、知ってもらいたいなと思うんです。
次回は、このような「毒勉」の状況になった時、さらに大学受験でどのような影響があるのか?をお伝えします。
ーー 続く ーー
ただ勉強の成績を上げるだけでなく、「一人ひとりのポテンシャルを最大限引き出し 自立する力を育む」ことを私は一番の教育目標にしています。
そのためには、思春期の時期に「勉強」とどう向き合うかが本当に本当に大切になります。
「毒勉」という言葉に不安になったかもしれませんが、これから、毒勉の罠に陥らないための「対策編」もしっかりとお伝えします。安心して読み進めてくださいね。