なぜ人は変われないのか?その謎を追求してみる
ビジネスや子育て、教育の現場で日々活動をしているとこのような嘆きをよく耳にします。
「チームのメンバーが前向きに業務に取り組んでくれません」
「どうすれば社員のヤル気を引き出せるのでしょうか?」
と悩むビジネスリーダーや経営者の方々。
または
「何を言ってもあの子勉強してくれないんです」
「口ではわかったと言っても、結局行動をしないし何かを継続することができないんです」
と子育てに悩む保護者の方々・・。
逆に主体的に自らドンドン動く「自立型人材」に支えられて、業績を伸ばし続ける組織もあります。
言われなくても勝手に勉強をする子供たちも世の中にはたくさんいます。
この2つの違いはどこから来るのでしょうか?
今回は、「成長のメカニズム」について考察していきます。
このメカニズムを知るだけで、自分(相手)の成長を促すための大きな助けになります。
成長の本質を知ることで、課題の根本原因に直接アプローチできるようになるからです。
1回では、収まり切らない内容になるので、何回かに分けて、お伝えしていきます。
成長の原理原則=アイスバーグ理論
海に浮かぶ巨大なアイスバーグ(氷山)をイメージしてください。
このアイスバーグこそが私たち一人一人の成長過程を見事に表現しています。
アイスバーグの水面上の部分。
これが私たちが普段目にする「成果」と一致します。
受験だと第一志望合格、ビジネスだと営業成績や支店や部署の業績などに当たります。
しかし、そんなアイスバーグ。実は、90%以上は水面下に隠れています。
ものごとの成果や結果というのは、
氷山の一角のように
見えているごく一部にすぎません。
「成果」を生み出す本質的なポイントは、水面下に隠されています。
その部分を、体系的に理解することで、人の成長は加速します。
成果を産み出すために必要な資質とは?
長年の人に関する現場での研究と経験から、私はこの目に見えない部分が4層に分かれていることに気づきました。
そちらを表したのが以下の図になります!
成果を支えるものとして上から順番に
「スキル」
「セルフイメージ(心)」
「エネルギー(体)」
ポイントは、下の土台がしっかりしていないと、上の能力は大きくならない(成長しない)と言うことです。
「スキル」を教えるだけでは、多くの人が伸び悩む
学校の授業や、会社の研修で学ぶことの中心は、「スキル」に焦点が当てられています。
金融機関であれば、収益管理研修、業務スキル研修、金融基礎知識などを研修として習います。
学校や塾の授業でも、それぞれの教科の知識や志望校対策や、様々なノウハウを教えていますが
合格という「成果」を上げるスキルを身につけてもらうためです。
巷で溢れる「セミナー」も売上UP、集客力UP、速読術など、スキルを教えるものですね。
しかし、ここで多くの現場で不思議な現象が起こります。
同じ時間で、同じ内容を
同じ相手から
同じように教わっているのに
それだけで伸びる人もいれば
何度教わっても
身につかない人もいます。
もちろん伸びるかどうかは、受け手の才能や遺伝、センスで決まっているという考え方もあるでしょう。
しかし、ビジネスや社会で生きていくスキルを身につける上では、私はそこに目を向けるよりもまずやるべきことがあると確信しています。
そのあたりは、私の中での持論もあるので、またどこかでお伝えします。
要するに、ビジネスでも教育の現場でも人の成長を加速させるためには、「スキル」を伝えるだけでは、不十分だと言うことです。
「スキル」を身につけるための土台の部分が大切になります。
そのことを体系的に知っておくことが、成長を加速させるための第一歩になります。
スキルを身につけて、持続的に成果を上げるには、その下の「セルフイメージ(心)」が大切になります。
何か行動して、継続するときに
「自分にはできる」
「自分なら大丈夫」
と思える心の支えがないと、人は、スキルが身につくまで習慣化できません。
次回は、なぜスキルの前にセルフイメージ(心)なのか?
その部分を深掘りしていきます。
ーー続くーー
PS エネルギーの下の「?」の部分の意味とは?
アイスバーグの全体像で
一番下が「?」になっております。
「スキル」「セルフイメージ」「エネルギー」だけで高めれば、実は、短期的には成果が上がります!
しかし、長期的な繁栄のためには、一番下にある力が大切になります。
それが何なのか?
その答えは、いつも講演会や研修のラストでお伝えしています。
ここでサラッと言葉で書くと軽くなってしまうので、その力に関しては、講演や研修でご縁があった方に直接お伝えしていきます。
このブログは、
AI時代を生き抜く「自立型人材」を育成する
という私の信念を基に掲載しています。
今日もどこかで頑張る「誰か」の
後押しになること願っています!