講演会でご縁があったとある高校の先生から質問をいただきました。
講演会の後、私のブログを熱心に読んでいただき、こちらの願望実現シリーズ 「本当の夢の叶え方」に特に共感したとのこと。
記事を読んだ上で、質問をいただきました。
子供の夢の挫折を乗り越えて、大人の夢を描くことが大事だという視点、本当に共感しました。私の知り合いのお子様が、絶対に東大に行くという夢を掲げているのですが、なかなかうまくいかず5浪しています。客観的に見ると、勉強へのヤル気も下がっているように感じます。そのような場合でも、夢は叶うと背中を押してあげるべきなのでしょうか?
素晴らしい質問ですね。このケースも夢の持つ光と闇を正しく認識することが必要だと考えます。
深掘りをして考えてみましょう。
夢と執着の違いをを明確に線引きしよう

ワクワクする夢を持つことは、人の潜在能力を引き出し、努力するモチベーションになります。
叶えたい夢があるからこそ、人は目の前の課題に夢中で取り組み、自分の成長を実感でき、日々プラスの感情で過ごせます。そして、その夢中な姿勢が周りの人にも好影響を与えます。
しかし、その夢が現実と大きくかけ離れてしまうと、かえって逆効果になってしまうことがあります。
それが「執着」です。
日々のプラスの成長を感じられるのが「夢」ですが、ストレスがたまり、周りにも悪影響を及ぼすのが「執着」です。
以下の図に「夢」と「執着」の違いについてまとめました。

今回のケースの場合、東大入学という大きな目標に固執しすぎて、勉強への意欲が失われてしまっているのであれば、それは夢ではなく執着に移行している可能性があります。
夢の実現には、努力だけでなく、才能、運、環境など、自分では完全にコントロールできない様々な要因が関係しています。特に、大きな夢を実現するためには、努力と同じくらい才能や運の部分も大切です。
受験を例に取ると、精一杯勉強しても不合格になることは珍しくありません。その場合、浪人してリベンジすることは、必ずしも失敗でもなければ、悪い判断でもありません。
ただし、浪人しても合格できず、二浪、三浪、四浪と続く中で、当初の熱量を失い、勉強することも苦痛になり、毎日強いストレスを抱えてしまうようであれば、「東大に行くこと」は夢ではなくただの「執着」になっています。
「執着」の状態のままでは、人生を前に進めることは難しいので対処が必要と言えます。
では、このような「執着」の状況になってしまった時にどのように対処すれば良いのでしょうか?
次回は、その対策についてお伝えしますね。
このブログは、
AI時代を生き抜く「自立型人材」を育成する
という私の信念を基に掲載しています。
一人でも多くの人が人間関係や自己実現の悩みが解消されることを願っています!