果たして夢は叶うのか?叶わないのか?
年齢を重ねるにつれて失うものの一つとして、「夢」があります。その理由として、多くの人が20歳くらいを境に「夢」について混乱し始めるからです。
ここで一つ質問です。あなたは夢は叶うものだと思いますか?また、自分の子供や大事な社員にどのように夢について語りますか?
成功者は夢を持つことの大切さを必ずと言っていいほど伝えます。
「最初にあったのは、夢と、そして根拠のない自信だけ。そこから全てが始まった」 孫正義
「夢は実現できるんだ!いつだって忘れないでいて!」ウォルト・ディズニー
「ドアの向こうに夢があるなら、ドアが開くまで叩き続けるんだ」矢沢永吉
「諦めなければ夢は叶う」誰もが一度は聞いたことがあるフレーズでしょう。
しかし、教育の現場や子育ての現場で、身近な人ほど悪意なくこう言います。
「いつまでも夢を見ないで現実を見なさい!」
このように相反する言葉を耳にすることで、多くの人が混乱し「夢」と上手に付き合うことができなくなります。
かく言う私も、20代の頃は、夢に振り回される日々を送っていました。人はいつからでも何者にでもなれると言うけど、どう考えても自分には特別な才能はない事が、残酷なくらい20歳を超えると分かってきます。
これから自分は、どんなに努力しても、一流の芸能人にも、スポーツ選手にも、アーティストにもなれそうにない。こんな才能のない自分は、やりたいことを我慢して悶々と日々を過ごすしかないのかなと。
夢が叶うと言うのは、運と才能を持ち合わせた一部の成功者だけではないかと。
しかし、様々なメンターの教えや、逆転メンタルの研究、モチベーションの研究によって、昔の私の考え方は誤っていることに気づきました。
そして、「夢」とうまく向き合えるようになった結果、25歳以降人生が大きく開きました。
私の結論は、「夢」は何歳になっても重要だと考えます。そして、誰でも「夢」は叶えることができると確信しています。
そのために必要なことは「子供の夢を大人の夢に変化させること」です。
そのことを深掘りするために、まずは「子供の夢」と「大人の夢」についてお伝えします。
それらを明確に区別して理解することで、夢が叶いやすくなり、20歳以降の人生を飛躍させます。
ほぼ全ての人が叶わない「子供の夢」
小学生くらいで、人は「夢」を抱きます。
「プロ野球選手、アイドル、Youtuberになりたい」
と純粋に夢をみます。この小さい時に思い描く夢が、「子供の夢」です。
「何者かになりたい」と思って、スターやヒーローに憧れたり、大谷翔平に憧れて「僕もプロ野球選手になりたい」と思う時期ですね。
大谷翔平みたいな野球選手になりたい
Adoや米津玄師みたいなアーティストになりたい
HIKAKINみたいなYoutuberになりたい
尾田栄一郎みたいな漫画家になりたい
しかし、ほぼ全ての人にとって「子供の夢」がそのまま叶うことはありません。
なぜ多くの人にとって子供の夢はそのまま叶わないのか?
多くの人にとって、子供の夢が叶わない理由はシンプルです。
子供の夢は、
自分本位で身勝手に描く夢だからです。
自分が目立てるから、カッコ良さそうだから、異性からモテるからなど、自分だけを中心にして抱きます。「誰かの役に立ちたい」という視点はほとんどなく、視点の中心が自分にあります。
分かりやすい例が、ドラえもんのジャイアンの夢です。
ジャイアンの夢は「歌手になること」ですが・・・
これぞまさしく「子供の夢」の典型だと思いませんか?
ジャイアンの歌を聞いても、誰も喜んでいません。(むしろ苦痛を与えている)
しかし、ジャイアンは自分が楽しくて、目立てるから歌手になりたいと思っていますが、いくら努力しても歌で人を喜ばせる才能はジャイアンにはないわけです。
このように視点の中心を自分に据える「子供の夢」は、世の中や他者からのニーズがないので、叶える事が困難になります。
また、子供の夢は、プロ野球選手、宇宙飛行士、アイドルなど、「職業」や「憧れの人」として抱くことがほとんどです。
しかし、職業には椅子の数が決まっています。
例えば、日本でプロ野球選手になるだけでも、その椅子を獲得できるのは
ざっと計算をして、1年間で
12球団×6人=72人
日本で野球の競技人口は数十万いますから、この72個の椅子を巡って、熾烈な競争を勝ち抜く必要があります。
日本トップクラスのアイドルになるにも、何万人ものオーディションに勝ち抜かないといけません。
子供の夢を叶えるには、1つの椅子を何万人で取り合う椅子取りゲームの勝者になることが求められます。
その結果、子供の夢は、才能も努力も運も環境も、全てが高いレベルで揃って初めて叶う奇跡的なものと言っても過言ではありません。
これが、ほぼ全ての人にとって子供の夢が叶わないと言っている理由です。
逆に言うと、ほぼ全ての人にとって、子供の夢は叶わないのだから、実は子供の夢が叶わないことは何も問題ないのです。
しかし、この子供の夢が持つダークサイドによって、多くの人が20歳くらいまでにメンタル的にダメージを受けてしまいます。
私は、そこに大きな問題と解決するべき課題があると感じています。
次回は、そんな子供の夢が抱える「人生のリスク」についてお伝えします。
ーー続くーー
このブログは、
AI時代を生き抜く「自立型人材」を育成する
という私の信念を基に掲載しています。
一人でも多くの人が人間関係や自己実現の悩みが解消されることを願っています!